2012年6月26日火曜日

中国で「野田新首相はタカ派。両国関係に影も」の見方

中国の国営「中国新聞社」は30日、野田佳彦氏が同日午後の衆議院本会議で首相に指名されたことを受け、香港紙「大公報」の社説を引用しつつ、「新首相が誕生する。疑いもなく新米タカ派の代表」、「日中関係に影を投げかけるが、両国友好の勢いには反しがたい」と主張した。

記事は、野田氏の首相就任を「単なる人事交代ではなく、1945-55年に生まれた少壮派」の特徴として、第二次世界大戦がもたらした屈辱を味わい、自らの成長が1960-70年代の高度成長期と重なり、1990年代からの「失われた20年」も体験したなど、複雑な人生の過程を経てきたことを挙げた。

そのため、「少壮派」の政治家の性格は傲慢さと横暴さが、弱気と困惑しがちいう矛盾ある要素が同居すると主張。また、包囲を突破して日本を強国にしたいという強硬な考えがあり、対中関係を「不満のはけ口として民意を得る」道具として使うという。

記事は、少壮派の政治家による「中国はヒステリー」、「中国の軍事脅威論」、「政治的な宣伝と不可分」と主張。今後の両国関係は日本の国内状況の影響を受けざるをえないとの見方を示した。

さらに日中両国は、「釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)での船舶衝突事件による関係悪化が修復されておらず、民衆間の反発も強い。歴史問題、教科書問題、東海(東シナ海)の問題も、いつ激化してもおかしくない状況」と主張した。

記事は、野田新首相をはじめとする日本の政治家の「少壮派」の台頭で、両国関係に難しさが増える可能性を指摘した上で、「友人は選べない」と指摘し、「両国人民は友好と平和を必要としている。協力しあいともに勝利を得て、いかに未来に向き合うことができるか。全体的な角度から対中関係を処理し、紛争を適切に解決すること。このことが、日本の新首相にとっての厳しい試練になる」と主張した。

2012年6月12日火曜日

千姫様お輿入れ行列

兵庫県姫路市の姫路城三の丸高台にある「千姫ぼたん園」で25、26の両日、千姫ぼたん祭りが行われる。見ごろを迎えつつあるボタンを堪能できるほか、お茶席などのイベントも開催。26日には着物姿の市民らによる「千姫様お輿(こし)入れ行列」もあり、祭りを盛り上げる。

市民らでつくる千姫ぼたんの会と姫路城を守る会が主催。ぼたん園が完成した平成5年から毎年行われている。

総面積約1万4000平方メートルで、約80種約1000株のボタンを植栽。姫路城管理事務所によると、今年は暖かい日が続いたことなどから例年より1週間ほど早く開花したという。白やピンク、赤といったカラフルなボタンが咲き誇っており、期間中にちょうど見ごろとなりそう。

また、千姫様お輿入れ行列は26日午後1時に大手門をスタート。徳川幕府2代将軍秀忠の娘の千姫と、本多忠政の嫡男で夫の忠刻(ただとき)の2人を先頭に、着物姿の約30人が千姫ぼたん園までを練り歩き、江戸時代初期の豪華絢爛(けんらん)な風情を演出する。